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静岡県 村上園の無農薬栽培


 村上園(静岡県)の有機栽培茶です。
 毎日飲むものですから、
 安心・おいしいお茶を飲んでください!
 便利なティーバッグやスティックもあります。
 

 

 
 安心・おいしいお茶をお届けします!

今年のお茶は、3月が暖かったせいか例年より1週間ほど早く始まりました。4月22日に手摘みからはじめ、5月10日に終了(昨年は5月1日~23日)しました。
収量は全体で昨年より2割ほど減収ですが、昨年が良かったので今年は平年並みというところです。
2年前に息子が就農しました。収穫から加工まで一連の作業を一緒にやっていますが、今年は息子もだいぶ仕事をおぼえてきたので、これまでより早く、ひとつひとつの作業をより集中しておこなうことができました。
静岡の茶市場は、4月13日が初取引で近年になく早く始まりました。市場相場は、慣行栽培のお茶は底値を記録しました。なので収穫した生葉だけをJA等に販売する農家は大変だと思います。離農する農家が増えるでしょう。
私たちのように、少数ですが有機栽培農家で加工まで一貫しているところは、慣行農家に比べると安定していると思います。有機栽培のお茶の海外輸出のニーズが増えているようで、引き合いも多くなっているようです。
安心でおいしいお茶をお届けします。ぜひ、味わってみてください。

※村上園、村上倫久さん(右)と息子さんの真也さん(左)。
 
 村上園の有機栽培茶について 
村上園がある場所は、静岡県の静岡市清水区、吉原(よしはら)地区の中部山岳地帯(標高300m)です。気候は、冬は暖かく夏は寒暖の差が大きく、一年を通して霧や雨が多い地域です。
この地域一帯は、駿河湾にそそぐ庵原川(はいらがわ)の上流や、霧深い山々に囲まれ、昔から山あいの斜面に適したお茶・みかんの栽培が盛んに行なわれてきました。

 ●無農薬栽培への決意 
ある時、知人が農薬散布事故で亡くなり、初代である父が「やはり農薬は恐いものだ」と考えるようになり、無農薬栽培への転機は1974年(昭和49年)に訪れました。この年、ベストセラーになった有吉佐和子氏の著書『複合汚染』の中に 茶畑から私たちの茶の間に入るまでに、農薬を洗い落とす作業があるだろうかとの記述がありました。確かに、実際に収穫された茶葉は、一度も洗われることなく、蒸して、揉まれ、乾燥されています。以前からそのことに気づいていましたが、「無農薬では、害虫にやられて収穫が減るのではないか?」「作ったお茶は売れるのか?」などの不安があり、無農薬栽培への転換になかなか踏み切れませんでした。
しかし、「無農薬のお茶をつくってほしい」と消費者グループから説得され、その熱意に負け、ついに無農薬栽培への転換を決意しました。さらに、化学肥料は根を傷め、土をダメにすることに気づき、化学肥料の使用も一切やめてしまいました。当時はかなり「非常識」だった無農薬・無化学肥料でのお茶栽培ですが、1974年以降、約45年にわたって頑なに守ってきました。


 ●有機的な土づくり 
村上園の茶園の土は、多数のバクテリアが混在し、保湿機能に優れ、ふかふかしています。
良質の土は粒状になるので、土と土の間に多くの隙間ができ、空気をたっぷり含み、「好気性菌」(空気を好む菌たち)が繁殖し、さらに良質の土を作ります。
害虫も共存していますが、被害はほとんどなく、霜にも強いのですが、その理由は「お茶の木の、樹液が濃いから」。良質の土が、丈夫で生命力の強いお茶の木をつくり、それがお茶の味にも差をつけると考えています。

 ●堆肥へのこだわり 
土づくりに欠かせないのは、堆肥です。村上園では「堆肥」といっても、「堆肥」と「ボカシ肥」の中間のようなものです。原料はすべてnon-GMO(遺伝子組み換えでない)にこだわっています。遺伝子組み換えの原料だけでなく、農薬や化学肥料にも言えることですが、環境への負荷や、人体への影響の可能性を考え、畑に入れたくありません。山(=川の上流)での農業なので、下流域で暮らす方々や、動植物・水生昆虫への影響、河口や干潟への影響、さらに海に流れて海藻への影響を考えます。堆肥には他にも、カツオやマグロの魚粉を使用して、窒素、リンの成分のバランスを良くしています。魚粉は、まるごと入れると内蔵が多く入ってしまうので、肉の部分のみを入れています。

 ●BMW技術で見つけた出会い 
無農薬栽培に転換した後、いろいろな農法を試してきましたが、なかなか納得のいく畑作りができませんでした。そんな中で「BMW技術」と出会い、取り入れたところ、みるみる変わったのです。土が生き返り、虫の被害も減り、収獲も安定するようになりました。「BMW」とは、B(バクテリア)、M(ミネラル)、W(ウォーター)の略です。
大きな水槽タンクに、塩素を含まない山の天然水と、地元の岩石・土壌菌、有機物を入れ、エアレーションをすると、琥珀色の水ができます。これが、ミネラルが豊富な「生物活性水」です。これを肥料代わりや農薬代わりとして、畑に散布します。また、米ぬかやもみ殻で作った堆肥にも、麹菌を混ぜた「生物活性水」をかけて、堆肥の醗酵を促します。こうしてできた完熟堆肥を畑にまくことにより、微生物が増え豊かな土壌になり、お茶の木が健康に育ち、ミネラルや栄養価の高いお茶ができます。


 ●毎日のお茶習慣は、健康・長寿の源 
「日常茶飯事」という言葉があるように、「お茶」と「ご飯」は毎日、口にする大事なものです。「医食同源」という言葉があるように、日頃、飲食する物が病気を予防し、健康な身体をつくるといわれています。「生活習慣病」を寄せつけないためにも、習慣的に飲食する物には、ぜひ気をつけたいですね。もともと中国から「薬」として持ち帰り、日本に広まり親しまれてきたお茶は、近年、多くのすぐれた機能性が実証されてきているようです。
緑茶には、カテキン(渋み成分)、カフェイン(苦み成分)、テアニン(旨み成分)、サポニン、ビタミンC、ミネラル等、多くの有用成分が含まれています。この緑茶を習慣的に飲むことで、肥満など生活習慣病の予防効果をはじめ、ダイエット効果、花粉症・アトピーなどのアレルギー予防効果、食中毒予防や虫歯・口臭予防にもなる殺菌・抗菌効果、利尿作用、解毒・排毒作用、老化防止や美肌効果、リラックス効果・・・など、いろいろな効能があると言われ、近年、見直されています。

 


 ※ぜひ一度、安心して飲めるお茶を味わってみてください(写真をタップ)。

 有機たまつゆ 
春先の、新茶の早い時期の柔らかい新芽のみを収穫した煎茶です。一葉一葉ていねいに手で摘んだお茶と、ハサミ刈りのお茶をブレンドし、「手摘み」に近い品質です。淹れたお茶は、色がやや薄いですが、味はしっかりと濃く、甘みと旨味が凝縮されています。来客用や贈答用にもおすすめです。
 有機霧の里 
新茶初期の「たまつゆ」収穫後に刈り始めた煎茶です。ハサミ刈りのみの煎茶では最上級、旨味が多く、まろやかな口当たりが特徴です。来客用や贈答用にもおすすめです。
 有機上煎茶 
「霧の里」収穫後の芽のまだ柔らかい頃に収穫した上級の煎茶です。旨味・甘み・渋みのバランスが良く、まろやかな口当たりです。来客用、普段用にご利用ください。
 有機煎茶 
「有機上煎茶」収穫後のお茶の最盛期に収穫した煎茶です。サラッとした飽きのこない味が特徴です。来客用や普段用など幅広くご利用いただけます。
 有機くき茶 
一番茶の終わり頃に収穫したお茶の茎の部分のみで仕上げたものです。少し強めの焙煎で炒り上げ、独特の香りとまろやかな甘みが特徴です。茶葉のお茶に比べ少し多めの量をご使用ください。