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美味しく食べて人とつながるSDGs


 たくさんのモノがあふれる毎日ですが
 人とつながり応援できる
 たまにはそんな商品を
 選んで利用してみませんか?
 人から人へ 手から手へ
 人とつながる商品をご紹介します!

 


 地球を次の世代につなげるために 
新聞やテレビで毎日のように取り上げられているSDGs。
SDGsとは、「世界中すべての人が人間らしく、安全な場所で安心して地球に暮らせるよう、社会問題や環境問題も含めて解決・改善していくための目標」のことです。
SDGsは、貧困や格差・不平等、気候変動の影響など世界のさまざまな問題で「このままでは地球がもたない!」という危機感が世界中で高まり、これらを「人類が抱える大きな課題」として捉え、解決し、地球を次の世代につなげるために生まれました。

 毎日の暮らしでできること 
様々な企業がSDGsの取り組みをアピールしていますが、企業だけではなく私たちの毎日の暮らしでできることがあります。
よく言われているのは、例えば次のようなことです。
 ・食品ロスをなくす
 ・ごみを減らす・分別を徹底する
 ・電気や水を無駄遣いしない
 ・家事・育児・介護などの負担を平等にする
 ・車での移動を減らす 等々

 選んで利用してみませんか? 
そして、もう少しできること。
日本で暮らす私たちのまわりには、たくさんの物があふれています。海外から輸入されたものもたくさんあります。
その中には、不平等な貿易や貧困、児童労働、あるいは環境破壊等につながるものがあるかもしれません。
どうせ利用するなら、そういうものではない、現地の人とのつながりが感じられ、応援につながるものを、選んで利用してみませんか。



 人とつながり応援できる! 
グリーンコープ産直市場には、人から人へつなげて消費者と生産者が一緒につくりあげていく交易品があります。
英語で「People to People Trade(人から人へのトレード)」と言い、「民衆交易」と呼んでいます。
例えば、コーヒー、チョコレート、オリーブオイル、塩、砂糖など、いわゆる途上国の人々が生産したものを正当な価格で取引することで、人々の自立につながり私たちは安心・安全な食べものを手に入れることができます。
「People to People Trade(人から人へのトレード)」により消費者と生産者が共に支えあう関係を作ります。
私たちが、それを選んで食べたり飲んだりすることで、海の向こうの生産者とつながり、応援することができます。

今回は「People to People Trade(人から人へのトレード)」の商品をご紹介します。
正当な価格で取引し、人びとの自立した持続可能な暮らしづくりに取り組んでいますので、普段まわりにある商品と比べると少し高いと感じられると思います。
ですので、まずは無理せず何度か利用するうちの1回を変えてみませんか?
みなさんの利用が、生産者の生活向上や自立支援につながります!



 

  おすすめ商品のご紹介  



こだわりの調味料セット
マスコバド糖、ゲランドの細粒塩、パレスチナのエキストラバージンオイルのセットです。
こだわりの砂糖、塩、オイルがあれば、毎日のお料理がグレードアップ!
「マスコバド糖はサトウキビの持つ糖分以外の栄養が多く残っているので、甘味の1種類としてとらえるのではなく天然の旨味調味料として使用しています」と、マスコバド糖の多様な使い方を提案してくださる吉田友則シェフ(きまぐれや)監修のドレッシングのレシピもお付けします。
 こだわりの調味料セット(タップして開く) ▼
  • ●マスコバド糖
マスコバド糖は、フィリピンのネグロス島で作られています。原料のサトウキビは、ネグロス島のダマ農園、ナカラン農園など、農地改革で土地を手にした生産者組合が栽培・収穫され、オルタートレード・フィリピン社の製造部門であるマスコバド製糖工場で加工されています。

民衆交易は、このマスコバド糖からスタートしました。1985年、フィリピンのNGOから「ネグロス島の飢餓に苦しむ子どもたちを助けて欲しい」という緊急救援の要請が届きました。
フィリピンの砂糖生産量の6割を生産するネグロス島では、国際的な砂糖価格の暴落の影響を受けてサトウキビ農園が次々と閉鎖され、失業した農園労働者の子どもたちが食べ物を買えないという理由から深刻な飢餓に陥っていました。1986年、日本ネグロスキャンペーン委員会(JCNC)が設立され、「ネグロスの子どもたちに生きる力を!」を合言葉にキャンペーンが始まりました。
JCNCは1年間の緊急援助の後、ネグロスの人びとと協働する経済活動を考案しました。そのひとつがマスコバド糖を輸入して日本で販売する事業でした。本当に困難な状況にある人びとの具体的な力となることを目指した経済活動(=民衆交易)の始まりでした。



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  • ●ゲランド細粒塩
    フランス西海岸ブルターニュ地方で古くから繁栄してきたゲランドの塩田。太陽と風の力、粘土の地層を活かし、1000年以上に渡って機械をほとんど使わない伝統的手法によって生産されているのがゲランドの塩です。近代に入り、消滅の危機に瀕したこの塩田は、塩職人(パリュディエ)たちの努力により再生、復興が成し遂げられました。

    ゲランドの塩田と生態系を守っていくには、塩作りを続けること、技術を受け継いでいくことが最も重要だと考えた塩職人たちは1979年に「塩職人養成セン ター」を設置。それまで親子で受け継がれてきた塩職人の仕事を広く解放し、他地域からの若者も受け入れてきました。販売面では、共同の貯蔵倉庫の建設、1987年には「ゲランド塩生産者集団」を「協同組合」として確立、自主販売を行う組合直営の会社「サリーヌ・ド・ ゲランド社」を設立し、それまで仲買人に頼ってきた販売を自分達が主体的に行う仕組みを作りました。気候の変動に収穫量が大きく左右されるため、3年分のストックをキープし計画的に販売するなど、塩職人がその仕事を続けていけるための仕組みも含まれています。



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    • ●パレスチナのエキストラバージンオイル
      パレスチナはオリーブの産地として数千年の歴史があります。オリーブの実を搾るだけでできるオリーブオイルは、日本でいうところの味噌や醤油のようなものとして、人びとの日々の暮らしになくてはならないものとして受け継がれてきました。しかしながら、イスラエル占領下で農地が奪われ、水資源の利用も厳しく制限されてきました。パレスチナの人びとの生活の糧を奪い、文化や歴史を根こそぎにする行為は、残念ながら今なお続いています。

      ヨルダン川西岸地区の農民と農業復興に取り組む現地NGOの協力で、一粒一粒ていねいに収穫したオリーブから抽出した一番搾りのオイルには、村の人びとの技と平和への願いが詰まっています。



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  •  オリーブオイルの石けんもあります 
    パレスチナのオリーブオイルを主原料にした石けん素地を使い、ゆっくり熟成・乾燥させる「枠練り」製法で作り上げています。オリーブに多く含まれるオレイン酸には肌の潤いを補う保湿成分が含まれているため、しっとりやさしい使い心地。化粧せっけんですので全身にはもちろん、毎日の洗顔にもご使用いただけます。

しっかりとした苦味、ほのかな甘み、やわらかな酸味が特徴のコーヒーです。ミルクとの相性がよく、コーヒーの風味が引き立ちますので、カフェオレなどにもおすすめです。
豆と粉があります。
 
 東ティモールのコーヒー(タップして開く) ▼
東ティモールは2002年に独立したアジアで一番新しい国ですが、人口の4人に1人が何らかの形でコーヒーを通して生計を立てていると言われています。中でもコーヒーの産地として知られるエルメラ県の小規模生産者グループがコーヒーの実の摘み取りから、水洗処理、パーチメント加工、脱穀、選別まで、生産者が丁寧に作業して出荷しています。
このコーヒーをたくさんの方においしく飲んでいただくことが、東ティモールの人びとのより良い暮らしづくりにもつながります。



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豊かな香りと良質な苦味、やさしい甘みが口の中にゆっくりと広がるコーヒーです。ブラックはもちろん、ミルクにもよく合います。
生産者協同組合JCFCにより、ラオス南部ボラベン高原(標高900~1300m)で生産されたアラビカ・ティピカ種です。コーヒーの実の摘み取りから、水洗い、パーチメント加工、脱穀、選別まで、生産者が丁寧に処理して出荷した豆を、最適の焼き加減で焙煎しました。急速な近代化、グローバリゼーションにさらされているラオス。小規模生産者を支えることで、豊かな自然や少数民族の伝統的な生活を守っていきたいと考えています。
 
 ラオスのコーヒー(タップして開く) ▼
  • JCFC(ジャイ・コーヒー生産者協同組合)は、農民自身が運営する農民のための生産者協同組合です。ラオス南部のボラベン高原で暮らす彼らは森の恵みと共生し、肥沃な大地、豊かな森の中で丁寧にコーヒーを育てています。




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※コーヒーについては、この他にも「人から人への交易」に取り組むオルター・トレード・ジャパン(ATJ)のコーヒーを焙煎しているはこまめ屋のコーヒーもあります。興味がある方はこちらからどうぞ。↓


インドネシア・パプア州の豊かな森で、自然と共生している先住民族の生産者が大切に育て、丁寧に発酵・乾燥させたカカオ豆を使用しています。
「大切に育てたカカオを使ったチョコレートを自分たちも味わいたい!」という、生産者の声から挑戦が始まり、商品化したクラフトチョコレートとビターチョコレート、ミルクチョコレートがあります。
 
 インドネシア チョコレート(タップして開く) ▼
  • カカオの生産者たちが暮らすのは、インドネシア・パプア。世界で二番目に大きな島であるニューギニア島の西半分を占め、豊かな自然と天然資源に恵まれるなかで、250を超える先住民族が自然と共存した暮らしを営んできました。パプアにカカオがもたらされたのは、オランダの植民時代1950年頃と言われています。赤道直下にあるパプア北部は年間を通して日照と雨に恵まれ、カカオの生育に適した土地です。パプアの人びとは広大な森の中でカカオの栽培を行っています。

  • ●インドネシア パプア
    カカオの民衆交易では、「パプアの人びとの手によるカカオ事業」を現地で支援し、国境・人種・文化の違いを超えて、カカオを作る人、チョコレートを食べる人が相互に学び合い、励まし合いながら人と自然にやさしいチョコレートを一緒に創造していくことを目指して、カカオ栽培の改善、農産物の多角化、生計向上プログラム(家計簿付や貯蓄の促進)などの活動に取り組んでいます。

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「バランゴン」とは、フィリピンに自生するバナナの品種の名前です。ほんのりした酸味と甘みが調和したコクのある味わいが特徴です。
化学合成農薬や化学肥料は使わずに育てられています。産地の自然環境に優しく、働く人々や消費者にとって安心・安全なバナナです。
現在企画休止中です。
 
 ネグロス バナナ(タップして開く) ▼
  • ●フィリピン ネグロスバナナ
    人と人、人と自然が共生する
    持続可能な社会をめざして

    バランゴンバナナバランゴンバナナは、フィリピンの小農民がさまざまな思いと願いをこめてつくっています。砂糖産業の崩壊で飢餓にさらされたネグロス島の人々は、「子どもたちを二度と飢えさせない」状況をつくりたいと願い、化学合成農薬を使わない安心・安全なバナナが欲しいという日本の消費者とつながり、バランゴンバナナの民衆交易がはじまりました。


     
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    「バランゴンバナナ」ってどんなバナナ?
    「バランゴン」とは、フィリピンに自生するバナナの品種の名前です。ほんのりした酸味と甘みが調和したコクのある味わいが特徴です。
    化学合成農薬や化学肥料は使わずに育てられています。産地の自然環境に優しく、働く人々や消費者にとって安心・安全なバナナです。
    バランゴンバナナをつくっているのは、ネグロス島はじめとする島々の2000人以上の小農民です。生産者はバナナの病気を防ぐための手入れ作業や土づくりをしたり、キズがつかないようにていねいな取り扱いをしています。

     
    【バランゴンバナナをおいしく食べていただくために】
    食べごろの目安
    バランゴンバナナの食べごろの目安は、実が柔らかくなる、皮が黄色になる、甘い香りがする、皮がツルリとむける、などです。
    バランゴンバナナは、大規模農園で一括管理栽培を行うバナナとは違い、小規模生産者がそれぞれ条件の異なる地域や土壌で育てているため、熟度にばらつきがあります。


    バナナの保存方法
     バナナの保存には15度から20℃ぐらが適しているといわれています。寒い季節は部屋の中のなるべく暖かいところで保存してください。青く硬いバナナが届いた場合には、袋に入れて軽く口を閉じ、食べごろになるのをお待ちください。熟したバナナは風通しのよい涼しいところに置いていただくか、新聞紙やポリ袋に包んで冷蔵庫で保存していただくと長持ちします。冷蔵に入れると皮が黒くなってしまいますが、実の部分に影響がなければ問題なくお召し上がりいただけます。熟していないバナナを冷蔵に入れると追熟が止まってしまいますので、お避け下さい。

    キズや傷みについて
    バランゴンバナナは、山道やデコボコ道を通って運ばれる場合があります。できるだけキズをつけないように努力していますが擦り傷や押され傷がついてしまうことがあります。但し、バランゴンバナナは皮が厚いために、実への影響はほとんどありません。まずは皮を剥いてみてください。バランゴンバナナは、軸が傷みやすいことがあります。軸にカビや傷みがある場合には切り落としていただくと、傷みの進行が抑えられます。

 これらの商品はAPLAもしくはATJからお届けします  
APLA(あぷら Alternative Peoples Linkage in Asia)は、アジアに生きる一人ひとりのいのち・暮らしが守られ、自然と共存できる社会をめざして活動するNPOです。特に、農と食、環境、エネルギー分野の取り組みを中心に、持続可能な暮らし方や価値観を提案し、次世代に受け継いでいくことをめざしています。また、想いを同じくする人たちが地域や国境を越えて出会い、学び合う場を創造しています。

APLAの活動の基盤には、フィリピン・ネグロス島で長年にわたって農民の自立支援を続けてきた日本ネグロス・キャンペーン委員会(JCNC)の経験が生かされています。
1980年代半ば、砂糖の国際価格の暴落によってネグロス島を襲った飢餓の救援から開始したJCNCの活動は、その後、サトウキビ農園労働者や小規模農民の自給自足をめざす地域自立運動に対する協力へと展開しました。
さらには、持続的な経済の仕組みを作ることが必要だと考え、グリーンコープをはじめとした日本の生活協同組合と共に、ネグロス島で伝統的に作られてきた黒砂糖(マスコバド糖)の「民衆交易」に取り組むことになりました。その後、株式会社オルター・トレード・ジャパン(ATJ)が設立され、「民衆交易」の商品として、バナナ、エビ、コーヒー、塩、オリーブオイル、チョコレートなどが仲間に加わっています。