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 バランゴンバナナが届くまで

 
フィリピン各地の小規模生産者が育てたバナナは、
 様々な人の手を渡って日本にやってきます。
 バナナが実をつけるまで約10~12ヶ月、
 収穫されてからお手元に届くまで約1ヶ月かかります。
 バランゴンバナナが届くまでをご案内します。

 
  フィリピンから届きます 
フィリピンは日本の南にある東南アジアの国です。日本からフィリピンまでの距離は、東京~マニラで約3,000キロ。東京~那覇を往復するぐらいの距離です。

 
 フィリピン各地に産地があります 
下の地図の黄色いところがバナナの産地です。フィリピン・ネグロス島の人びとの自立を支援する取り組みのひとつとしてバランゴンバナナの民衆交易が開始されたのは1989年のことです。
ネグロス島から始まったバナナの交易は、北ルソンやボホール島、台風被害の少ないミンダナオ島に広がっています。

 


それでは
バランゴンバナナの
栽培から収穫、輸送

みなさんに届くまでを
見てみましょう!
 
 バランゴンバナナが届くまで 

 1.圃場の様子
バランゴンバナナは、バナナ畑で栽培する他に、家の裏庭や傾斜地などに小規模につくられている場合があります。
 
 2.株の植付
バナナは木ではなく多年草です。新しい株を植えたり、脇芽を育ててバナナを増やします。
 
 
 3.バナナの花 
植付から10ヶ月後くらいに「バナナハート」とも呼ばれる紫色の花蕾(からい)がつき、そこから雌花が出て実が生長します。
 
 4.花蕾の切り落とし
開花から約2週間後に実がついていない花が出てきたら、花蕾を切り落とします。
 
 5.袋がけ・タグ付け
防虫と実が傷つかないよう袋を掛けます。熟度管理のため色のついたタグもつけ、収穫時期の目安にします。
 
 6.バナナの実
寒暖の違いで異なりますが、バンチ(房が5~6房ついている全房)はタグをつけてから8週間~12週間くらいで収穫時期となります。
 
 黄色く熟したバナナは輸入できません! 
日本では植物防疫法で、黄色いバナナの輸入は禁止されています。農作物に影響を及ぼす可能性のある害虫が寄生している恐れがあるためです。このため青いバナナを輸入して日本国内で追熟させているんです。
 
 7.バナナの収穫①
バナナの茎は1回だけ実を付けるので、収穫はバナナの茎を倒して行います。
 
 8.バナナの収穫②
ゆっくり倒れる茎から、キズをつけないようにバンチを受け止めて切り離します。
 
 9.バナナの房わけ
バナナの房を切り離します。
 
 10.バナナの運搬①
収穫されたバナナは、地域ごとの集荷所に集められます。畑から生産者自身が天秤棒で担いて運びます。
 
 11.バナナの運搬②
カラバオ(水牛、写真)や馬、ロバで運ぶ生産者もいます。
 
  12.集荷所
担当者がバナナのサイズや傷などをチェックし、基準に適合したものを生産者から買取ります。
 
 13.運搬車への積載
バナナにキズがついたり負担がかからないように、緩衝材などを利用してプラスチック・コンテナに収納して車輌に積み込みます。
 
 14.洗浄(パッキングセンター)
シャワー水やスポンジなどを使って、バナナをていねいに水洗いします。
 
 15.箱詰め(パッキングセンター)
バナナの熟度、キズ、サイズなどを再度チェックし、箱詰めします。
 
 16.港への移送・船積み
パッキングセンターから国際港(マニラ、ダバオ)へ運び、バナナの品質を再検査してから国際船の冷蔵コンテナに積み替えます。
 
国際船に積み込まれたバナナは、1週間ほどかけて日本に到着します。
 
 17.日本の港に到着
国際船が日本の港に到着しました。
 
 18.植物検疫
農林水産省による植物検疫で有害な虫が見つかった場合は、くん蒸処理を受けます。
 
 19.追熟
緑色の固い状態で日本に入港したバナナを、「ムロ」と呼ばれる追熟加工所でエチレンガスを用いて追熟します。
 
 20.リパッキング
ムロから出したバナナを選別・計量した後、袋詰め・箱詰めをして出荷します。収穫してから4週間前後で皆様のもとに届きます。
 
フィリピン各地の
小規模生産者のバナナが
たくさんの
人々の手を渡って
山を越え、海を越えて
届きます。

ですから
傷があったり、
キレイではなかったり、
まだ青かったり、
いろんなバナナが
届くんだよ!
 

バランゴンバナナは、どんなバナナか。その特徴や保存方法等についてご紹介します。こちらもぜひ、ご覧ください。